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メキシコ:加Chesapeake Gold社、Metates多金属プロジェクトを凍結
2016年3月7日付け業界紙等によると、加Chesapeake Gold社(本社:バンクーバー)は、Durango州に保有するMetates多金属プロジェクトに関し、今般実施していたプレFSの結果を踏まえ、現時点においてこれ以上先に同プロジェクトを進める計画は無い旨を明らかにした。
同プロジェクトは、金埋蔵量569t、銀埋蔵量15,614t及び亜鉛埋蔵量1.81百万tと世界最大級の未開発金銀鉱床の一つに挙げられている。
同社によると、本プレFSの結果、内部キャッシュフローで可能な生産規模としては、操業開始直後4年間の粗鉱処理量を30千t/年とし、その後5年で90千t/年へと拡張することが考えられる。これは従前に見通した操業開始直後2年間の粗鉱処理量を60千t/年とし、その後120千t/年へと拡張する計画から大幅な縮小となる。また、本プレFSの結果から想定できる生産量に関しては、鉱山寿命37年間に亘って金生産量が14t/年、銀生産量が276t/年及び亜鉛生産量が40千t/年とされ、やはり従前に見通した鉱山寿命25年間に亘って金生産量が20t/年、銀生産量が495t/年及び亜鉛生産量が65t/年と比べ大幅な縮小となる。なお、初期投資額に関しては、既に第1フェーズを29.4億US$から19.1億US$へと縮小した上で、総額を42.2億US$から35億US$へと削減する計画となっていた。
こうした状況を踏まえ、同社は、依然として多額な初期投資額が必要となる同プロジェクトに関し、現在の金属市況において更に詳細なエンジニアリングと開発を進める計画に無い旨を伝える一方、同社がSonora州に保有するLa Ceciliaプロジェクトの初期段階の探鉱を進めることによって、株主に対してはMetates多金属プロジェクトに替わる新たな価値を提供できる見通しを示した。
