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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年3月14日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Rostec社によるBaikal Mining Company(Udokan銅鉱床オペレーター)の権益25%取得の可能性

 2016年2月29日付け地元報道等によると、国営企業Rostec社は、Udokan銅鉱床開発プロジェクトのオペレーター企業Baikal Mining Company(BMC)の権益25%を、将来の配当金で取得する可能性がある。

 Rostec社のオプション行使に期限はないが、今のところ権益取得は予定していない。中国のファンドHopu Investments がUdokan銅鉱床開発プロジェクト参加をめぐるMetalloinvest社との交渉を打ち切ったことを受け、プロジェクト推進計画は一新されることとなり、第一段階ではMetalloinvest社が、ロシア開発対外経済銀行(VEB)の融資によりプロジェクトを自力で推進する予定である。

 Rostec社の広報・戦略研究部長は、「BMC社はインフラ建設を行い、2年後の第二段階で投資家を募る予定である。Rostec社は将来の配当金の支払いによりいつでも25%のオプションを行使できる。プロジェクトは複雑で、回収に25年かかる。Hopu社はサクセス・ストーリーを示す必要があった」と述べた。

 BMCの権益は、Rostec社が25%、Hopu Investments社が10%を2014年内にMetalloinvest社から取得する予定であったが、実施されなかった。2015年9月、Rostec社のセルゲイ・チェメゾフCEOは、同社が取得を延期していると述べていた。

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