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キルギス:Kutesay-2及びKalesay鉱床開発権の入札に二社が参加
2016年3月9日付け地元報道等によると、Kutesay-2鉱床(レアアース)及びKalesay鉱床(ベリリウム)開発権の第二次入札に、Armeks Group(キルギス)とKamal Oil社(カザフスタン)の二社が進んだ。
入札参加を申請したのは両社のみであった。第二次入札は2016年3月25日に予定され、参加者は鉱床開発計画、福利厚生計画、事業経歴を公表しなければならない。
開始価格は1,000万US$である。参加者には地質情報(203万3,000ソム(2万6,800US$))の購入が義務付けられている。落札者は、鉱床の前ライセンシー及び(または)その設立者及びその他関係者の賠償請求に対する裁判所や仲裁裁判所の裁定金額をキルギスに補償する義務を負う。ライセンス期間は20年である。
Kutesay-2鉱床(チュイ州ケミン地区)は1960年から1991年まで開発されていた。カテゴリB+C1+C2の残存バランス埋蔵量は鉱石2,020万t、レアアース5万1,500t、モリブデン2,400t、ビスマス2,300t、鉛2万1,300t、鉱石中の平均品位はレアアース0.25%、モリブデン0.012%、ビスマス0.012%、鉛0.12%である。鉛精鉱への回収率は鉛87~90%、銀80%、ビスマス80%、モリブデン生産物へのモリブデン回収率は36~40%である。レアアースの回収率は65%近い。
Kalesay鉱床はKutesay-2鉱床の採鉱場に隣接しており、確認埋蔵量は酸化ベリリウム1万1,701t(平均品位0.127%)で、うち79%がYuzhnaya(南)鉱化帯に集中している。Yuzhnaya鉱化帯の東翼部の探査、Yuzhnaya及びSevernaya(北)鉱化帯の深部の探査により埋蔵量の増加が可能である。
Kutesay-2及びKalesay鉱床のライセンスは、最近までKutesay Mining社(Stans Energy 社傘下)が保有していたが、キルギス側は、入札なしの直接交渉によりライセンスが付与されたとして、ライセンス取り消し判決を得た。
