ニュース・フラッシュ
2016年3月29日
シドニー
山下宜範
豪:QLD州の資源業界が鉱山地域における特別経済地区の設置を要望
2016年3月22日付けの地元紙によれば、QLD州の資源業界団体であるQueensland Resources Council(QRC)のMichael Roche CEOは、Mt Isa等を含むQLD州北西部に特別経済地区を設置するよう求めた。
同CEOは同州の天然資源大臣に勧告を行うために設立された「北西部鉱物地域タスクフォース」の共同議長でもある。同タスクフォースは2015年11月にQLD州政府と資源業界との協力により設立され、2016年3月1日に第1回目の会合を開催し、同年第2四半期に勧告書を提出する予定である。同CEOは、QLD州の北西部はコモディティ価格の下落の影響を最も大きく受けている地域の一つであり、連邦、州及び地方の各政府の協力が必要であると述べ、投資促進のための制度や税制優遇措置等を受けることが出来る特別経済地区の設置を求めた。
QLD州政府によれば、同州北西部は世界の鉛・亜鉛の既知埋蔵量の11%分を有し、銀の資源量の5%、及び銅の埋蔵量の1.5%を占め、リン鉱石やウランの主要な鉱床も存在している。