ニュース・フラッシュ
2016年4月4日
メキシコ
縄田俊之
パナマ:パナマ鉱業の今後を左右する2大プロジェクト
2016年3月28日付け業界紙等によると、現在パナマには、中米最大級の鉱山となることが期待されるCobre Panamá銅・金プロジェクトと、パナマ金生産量の大幅増加に寄与することが期待されるCerro Quema金プロジェクトがあり、これら2つのプロジェクトが今後のパナマ鉱業を左右すると見られている。
Cobre Panamá銅・金プロジェクトは、加First Quantum Minerals社(本社:バンクーバー)が80%、韓国鉱物資源公社(KORES)と韓 LS Nikko Copper社のJVによるKorea Panama Mining社(KPMC)が20%の権益をそれぞれ保有しており、鉱山寿命40年以上、銅生産量320千t/年、金生産量3.1t/年、銀生産量62t/年、モリブデン生産量3.5千t/年で、2018年後半に商業生産を開始する予定である。
一方、Cerro Quema金プロジェクトは、加Pershimco Resources社(本社:ケベック州ルイーヌ・ノランダ)が保有しており、本年1月に初期投資額を当初の117.1百万US$から94.7百万US$へと削減することとしたが、鉱山寿命5.3年、粗鉱処理量3.6百万t/年、平均金生産量3.1t/年を見込み、2016年Q1に開発工事を開始する予定である。
これら2つのプロジェクトは数年以内に操業を開始する見込みであることから、直接的にパナマ鉱業の発展に寄与するほか、これらプロジェクトの進展が長期的に見てパナマ鉱業への投資に対する魅力向上に繋がることが期待される。
