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メキシコ:Fresnillo社、プロジェクト計画の見直しを発表
2016年3月25日付け業界紙等によると、Fresnillo社は、本年3月に発表した従前の2020年までに総額19.25億US$を投資する計画を、計画期間を1年間延ばした上で総額を減額し2021年までに17.3億US$を投資する計画に基づき、各プロジェクトの規模を縮小又は延期に関する具体的な概要を明らかにした。
同社によると、開発プロジェクトに関しては、Chihuahua州とDurango州との州境に保有するSan Julián銀・金プロジェクトが、初期投資総額515百万US$により年間銀生産量320t及び年間金生産1.4tを見込むものの、天候、治安及び請負業者の問題により第1フェーズの試運転が2015年Q4から本年Q2にずれ込むとともに、第2フェーズの浮遊選鉱プラントの操業開始が本年Q4となる見通しである。また、Zacatecas州に保有するFresnillo多金属鉱山及びSaucito多金属鉱山の廃滓処理を行うパイライトプラントの建設プロジェクトは、総額155百万US$を投資するものの完工は約1年延期し、リーチプラントの完工が2017年末、廃滓浮遊選鉱プラントの完工が2018年下期を予定する。
また、総額30百万US$を投資するFresnillo多金属鉱山の拡張計画は、18か月延期の2018年初頭操業開始であるほか、Durango州に保有するCiénega多金属鉱山に関しては、総額55百万US$を投資し、年間生産量をそれぞれ金0.5t、銀40t引き上げる拡張計画であるが、完工を当初計画の2017年末から2019年へと延期する計画とする。Sonora州に保有するHerradura金・銀鉱山に関しては、鉱山寿命を5年延長するための設備投資計画を、当初の投資総額155百万US$から120百万US$へと縮小する。
この他に、Sonora州に保有するCentauro Deepプロジェクトは投資総額を365百万US$から200百万US$へと減額、総額350百万US$を投資するChihuahua州に保有するOrisyvoプロジェクトは操業開始を2018年から2021年に延期、Zacatecas州に加Mag Silver社と権益比率56:46で保有するJuanicipioプロジェクトは投資総額を300百万US$から305百万US$へと増加する一方、開発は延期することとした。