ニュース・フラッシュ
2016年4月11日
ロシア:Tomtorレアアース鉱床開発プロジェクトがストップ
2016年4月5日付け地元報道等によると、サハ共和国(ヤクーチア)のTomtorレアアース鉱床開発には約700億ルーブルを要するが、資金不足により現在プロジェクトは中断している。
プロジェクトにはロシア開発対外経済銀行(VEB)の融資が予定されていたが、現在VEBは制裁による苦境にあり、資金不足により鉱床開発はペースダウンした。
以前、TriArk Mining社(Rostec社とICTグループの合弁)は、Buranny鉱区の開発権を落札しており、現在Severny及びYuzhny鉱区の調査(探査、埋蔵量確認、鉱石の鉱物組成研究)が行われている。
複雑鉱の処理及び有価成分抽出の作業手順書は、ロシア科学アカデミーシベリア支部化学・化学技術研究所が作成中である。ノヴォシビルスク州経済再工業化計画は、レアアース選鉱と純金属生産(2,000~1万t)を行うセンターの地域における創設を予定している。
プロジェクトを推進するのは、ロシア科学アカデミーシベリア支部地質学・鉱物学研究所と、ノヴォシビルスク化学精鉱プラントである。センター用の資源はTomtor鉱床から供給される予定である。


