ニュース・フラッシュ
2016年4月18日
モスクワ
木原栄治
ロシア:Zoloto Kamchatki社、鉱物採取税の優遇措置適用の権利を獲得
2016年4月7日付け地元報道等によると、Zoloto Kamchatki社(Renovaグループ傘下)のAmetistovoe採鉱選鉱コンビナートプロジェクトは、地域投資プロジェクトの地位を取得し、これにより鉱物採取税及び利潤税に関し10年間の優遇措置を受ける権利が与えられる。
同プロジェクトには2015年3月にカムチャツカ地方投資協議会が特別重要投資プロジェクトの地位を与えており、資産税優遇を含む政府支援の追加措置を受けることが可能となった。
Ametistovoe採鉱選鉱コンビナートは2015年9月25日に正式に操業を開始した。投資額は113億ルーブルで、2018年までにさらに90億ルーブルの投資を行う。2016年のフル操業化(鉱石年間処理量:60万t、年産量:金4t、銀10t)を予定している。
Zoloto Kamchatki社は極東開発基金と協定を締結し、同基金はTilichiki~Ametistovoe間の冬期自動車道路と、Aginskoe鉱床からBaranievskoe鉱床までの自動車道路建設に20億ルーブル投資する。
Zoloto Kamchatki社は、カムチャツカ地方の金鉱床開発ライセンス9件を保有しており、金の資源基盤は1,200万oz(375t)超である。Ametistovoe鉱床の埋蔵量は金51.8t、銀177.8tで、埋蔵量・資源量の増加可能性は少なくとも50tとされている。その他の鉱床の金埋蔵量は、Baranievskoe鉱床30.1t、Maletoivayam鉱床27.6t、Vetrovayam鉱床7.7t、Kumroch鉱床30tである。


