ニュース・フラッシュ
2016年4月28日
メキシコ
縄田俊之
メキシコ:Jalisco州において新規鉱業プロジェクトに進展の兆し
2016年4月25日付け業界紙等によると、加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)及び加 Agnico Eagle Mines社(本社:トロント)は、Jalisco州においてそれぞれ保有する新規鉱業プロジェクトに関し、今後開発に向けて動き出す見通しをそれぞれ明らかにした。
Endeavour Silver社が保有するTerronera銀・金プロジェクトに関しては、2015年末時点における概測資源量が銀換算で1,051tに加え、予測資源量が342tであったが、本年中に7百万US$を投資し探鉱を行い、更なる資源量の上積みを期待する。同社によると、昨年の予備的経済性評価結果(PEA)において税引後内部収益率(IRR)が20%、操業開始後10年間で粗鉱処理量1千t/日、銀換算生産量93.3t/年と見通した。その上で、新たな探鉱により現在の資源量に最大50%までの上積みを期待することで、粗鉱処理量1,500~2,000t/日、銀換算生産量186.6t/年を目指す。
一方、Agnico Eagle Mines社が保有するEl Barqueño多金属プロジェクトに関しては、メキシコで4番目の規模の金鉱山となることを目指し、昨年17百万US$を投資し探鉱を実施したが、本年も13百万US$を探鉱に投資する計画である。これまでの探鉱により、既に予測資源量として金19tを確定している。
