ニュース・フラッシュ
ペルー:2016年3月鉱産物生産量
2016年5月2日、エネルギー鉱山省(MEM)が2016年3月の国内鉱山の鉱産物生産量を公表した。
1~3月期の銅は、前年同期に比べ51.0%増の514,494tとなった。MEMのVillegas鉱山総局長によれば、最近生産を始めたLas Bambas鉱山(31,470t)、Constancia鉱山(29,127t)、Toromocho鉱山(31,407t)や、拡張されたAntamina鉱山、Cerro Verde鉱山(128,172t)の影響が大きいという。
1~3月期の金は、前年同期に比べ7.3%増の38.1tとなった。生産者順位は、上位よりMinera Yanacocha社(約6.0t)、Minera Barrick Misquichilca社(約3.7t)、Consorcio Minero Horizonte社(約1.8t)、Minera Aurífera Retamas社(約1.5t)、Arena社(約1.5t)の順。
1~3月期の銀は、前年同期に比べ14.0%増の1,072tとなった。187tを生産したAntamina鉱山の貢献が大きいとVillegas鉱山総局長は述べた。その他銀生産分野では、Uchucchacua鉱山(約134t)、Andaychagua鉱山(約41t)、San Cristobal鉱山(約32t)、Toromocho鉱山(約30t)での伸びや生産開始したInmaculada鉱山が注目される。
1~3月期の鉛は、前年同期に比べ1.7%増の78,428tとなった。最も大きな前年同期比増を示したのは3,721tを生産したAntamina鉱山(142%増)で、その他Atacocha社(4%増)、Milpo社(20%増)、St. Kitts社(22%増)が注目される。
1~3月期の亜鉛は、前年同期に比べ7.0%減の320,114tとなった。いくつかの鉱山で生産活動が低調だったという。
1~3月期のモリブデンは、前年同期に比べ14.8%増の5,856tとなった。Cuajone鉱山とToquepala鉱山を擁するSouthern Peru Copper社の生産が2,757tで国内1位を保ったが、拡張されたCerro Verde鉱山での生産が104%増の2,152tで急追している。
1~3月期の錫は、唯一の錫鉱山であるMinsur社のSan Rafael鉱山の鉱石品位の低下が続き、前年同期に比べ6.6%減の4,274tとなった。Cajamarquilla精錬所でのカドミウム生産も前年同期の176tから6.8%増の188tだった。タングステンについては、Pasto Bueno鉱山での生産が中止され、ゼロ近くまでの減産となっている。