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- 鉱種:
- 銀 ベースメタル
メキシコ:2015年におけるメキシコ銀生産量が国別銀生産量の世界記録を更新
2016年5月5日付け業界紙等によると、Silver Instituteは、2015年の年次報告書において、2015年におけるメキシコの銀生産量が対前年比99.5t増加の5,894tで、国別銀生産量において6年連続世界第1位となるとともに、年間銀生産量の世界記録を更新した旨を報告した。
同報告書によると、メキシコは国別銀生産量で世界第2位となったペルーの銀生産量4,227tを大幅に上回ったほか、2015年における全世界の銀生産量が、主にカナダ、豪州及び中国の減産により対前年比2.0%減少の27,579tであったにもかかわらず、メキシコの生産量は逆に対前年比2.0%増加し、2010年に4,410tを記録して以来常に世界第1位の生産量を維持してきた。2015年におけるメキシコの銀生産量増加の要因は、Fresnillo社が保有するSaucito鉱山及びSaucitoⅡ鉱山、並びに、加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)が保有するEl Cubo鉱山の生産量増加による。
一方、Gold Fields Mineral Services社(GFMS社)によると、2015年におけるメキシコの銀生産量増加の要因は、新規プロジェクトの操業開始が古い鉱山における生産量低下を補ったこと、及び、各国の通貨に対するペソ安が生産量増加に必要なコスト削減に繋がったと分析した。なお、現在、加Fortuna Silver Mines社(本社:バンクーバー)が保有するSan Jose鉱山の拡張計画が進められていることから、他の鉱山における銀生産量低下が見込まれるものの、本年のメキシコ銀生産量は昨年に引き続き増加が期待できる。