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ニュース・フラッシュ

2016年5月11日 バンクーバー 山路法宏

スウェーデン:Atlas Copco社、坑内採掘用バッテリー駆動型ローダーを発表

2016年5月9日、スウェーデンの世界的産業機械企業グループであるAtlas Copco社は、世界で初めて坑内採掘現場で使用可能なバッテリー駆動型のローダーを発表した。今後、最初に北米で導入した後、徐々に世界中に展開する予定。

坑内採掘現場での積込みや運搬は従来ディーゼルを動力とする車両が広く使用されているが、熱や騒音、振動、ディーゼル排気微粒子などの発生源として深刻な健康被害や火災の危険を発生させる要因となっているほか、新鮮な空気を大量に送るために必要となる坑内通気が操業コストの最大40%を占めるほど操業コストを押し上げる要因となっている。そのため、電動の重機の開発が進められているが、低い比エネルギーやバッテリー容量の問題から商業化されている重機はアンビリカルケーブルを通じて電力が供給されており、行動範囲の制限やケーブルの損傷リスクなどのデメリットがあった。

Atlas Copco社は、近年のバッテリー技術の向上によって出力や生産性が高く排ガスを発生させないローダーの開発を実現した。同社では、今後バッテリー駆動型の重機を幅広く展開して行くとしている。

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