ニュース・フラッシュ
2016年5月12日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Milpo社、2016年第1四半期業績は減益
2016年5月10日付け地元紙によると、Milpo社(本社ペルー、ブラジルVotorantim Metais社の子会社)の2016年第1四半期業績は、鉛、銀、銅の増産やコストカットにもかかわらず、金属価格の低下と亜鉛減産のため、前年同期比17%の減益だった。正味利益は、前年同期の18.1百万US$に対し、15.0百万US$、売り上げは、前年同期比9%ダウンの154百万US$だった。キャッシュコストは、前年同期の33.90US$/tに対し、32.40US$/tだった。
鉛生産量は前年同期比5%増の12,492t、銀生産量は11%増の2.04百万oz(約63.4t)、銅生産量は16%増の10,344tだった一方、亜鉛生産量は、El Porvenir鉱山の粗鉱品位の低下により12%減の66,520tだった。鉛の増産は、El Porvenir鉱山とAtacocha鉱山との粗鉱品位のアップ、銅の増産は、Cerro Lindo鉱山の粗鉱品位アップと回収率の向上によるもの。亜鉛販売単価は、前年同期比19.5%ダウンの1,676US$/tで、販売量は11%減の67,034t。鉛販売単価は、前年同期比3.5%ダウンの1,742US$/tで、販売量は7%増の12,616t。銅販売単価は、前年同期比19.7%ダウンの4,669US$/tで、販売量は16%増の10,620t。同社の売り上げの大半は、親会社であるVotorantim社のCajamarquilla亜鉛精錬所であるという。