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ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ レアメタル
2016年5月16日 モスクワ 木原栄治

ジンバブエ:ロシアとジンバブエ、2018年にDarwendale鉱床でプラチナ生産開始へ

2016年5月4日付け地元報道等によると、ロシアとジンバブエのDarwendale白金族金属鉱床開発共同プロジェクトによるプラチナ商業生産が2018年にスタートする。

同鉱床の総合開発プロジェクトは、Rostec社、ロシア開発対外経済銀行(VEB)、投資産業グループ Vi Holdingによるコンソーシアムとジンバブエ側パートナーが共同で実施している。2015年にジンバブエ政府より国家プロジェクトのステータスを与えられており、プロジェクト実施向け設備の同国への輸入は関税が免除される。

2015年1月初めに大規模な地質調査が開始された。2015~2016年向けのボーリングの総延長は30万mを超え、ジンバブエの過去数十年間の地質調査では最大のプロジェクトとなっている。

現在、プロジェクトの資金調達に関し、銀行との交渉が行われている。費用総額は25億US$とされ、銀行から21億US$を調達する予定である。VEBを通じた調達を検討しつつ、並行してロシアや他国(ASEAN諸国を含む)の複数の銀行との交渉も行っているが、ロシアからの資金調達が優先される。

Darwendaleプロジェクトにより生産された製品は、南ア、ロシア、中国、欧州に輸出される予定である。

大規模な地質調査により、同鉱床は40年間採掘可能であることが明らかとなり、第一段階の地質調査による白金族金属及び金の埋蔵量は525tとされている。

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