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- 金 ベースメタル
エクアドル:Lundin Gold社、Fruta del Norte金プロジェクトのFS結果を公表
2016年6月6日、Lundin Gold社(本社バンクーバー)は、Fruta del Norte金プロジェクト(Morona-Santiago県)のFS結果を公表した。
公表資料によれば、割引率5%として、税引き後正味現在価値は676US$で、内部収益率は15.7%。想定された金価格は1,250US$/oz、銀価格は20US$/oz。採掘は坑内掘りで計画され、年産金量340,000oz(約10.6t)。操業期間中の平均AISCコストは623US$/oz(トータルキャッシュコストは553US$/oz)と、世界的にも低コストの金鉱山となる見込み。初期的なマインライフ見積もりは13年で、その間の産金量は4.4百万oz(約137t、平均回収率91.7%)、銀金属量は5.2百万oz(約162t、平均回収率81.5%)。初期投資額は669百万US$、回収期間は4.5年と見積もられ、2017年7月に建設を開始し、2020年第1四半期に生産を開始、2021年にフル生産を開始する予定。
操業コストは263百万US$、閉山コストは29百万US$。同鉱床の推定鉱石埋蔵量は15.5百万tで、金品位9.67g/t、銀品位12.7g/t。地元紙によれば、総売上5,301百万US$、総操業コスト1,961百万US$、総粗利益3,330百万US$、鉱業税や資本コストを除いた純利益1,439百万US$とみられている。6月8日、同社は、Zebra Holdings社とInvestments Sart Luxembourg社から18百万US$の融資枠を確保したと発表した。また、他の報道によれば、同社は、初期開発段階のために120~140百万US$、建設段階のために700~800US$の資金調達を考慮中である模様。
2016年1月に同社がエクアドル政府と仮鉱業契約を調印した時点では、4月にFSを完了させる予定であった。当初6月と見込まれていた本鉱業契約もこれから交渉が始まることになる。また、4月にエクアドル環境省に提出された、同社の設備・インフラ計画を含む予備的EIAは、60日間の周知期間を経て最終バージョン化される必要がある。
