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ブラジル:Samarco鉄鉱石鉱山、年内操業再開は困難の見通し
2016年6月15、16日付けメディア報道によると、Samarco鉄鉱石鉱山(Minas Gerais州)の年内操業再開は困難の見通し。15日に開催された第二次従業員解雇に関する労働組合との会合において、鉱山側は、今後従業員1,800名の解雇が実施される可能性を排除しなかった。2015年11月の廃さいダム決壊事故に伴い停止した操業の再開をめざす鉱山は、操業ライセンスの取得を進めており、6割操業に関するライセンスについて地元政府の承認を得てはいるが、連邦政府および州政府での審査は継続中のままとなっている。
また、14日付け報道によると、鉱山を操業するSamarco Mineracao社(Samarco社)に50%出資するValeは、ライセンスの取得ができず操業が再開されない場合は、同社に対して財政的支援を行わないことを表明した。なお、3月に、Samarco社並びに出資者であるValeおよびBHP Billitonが、連邦政府および州政府等に対して合意した拠出総額200億レアル(あるいはそれ以上)の賠償計画において、Samarco社の拠出が滞った場合、ValeおよびBHP Billitonが出資比率に応じて拠出責任を負うことが規定されている。