ニュース・フラッシュ
2016年6月21日
バンクーバー
山路法宏
加:Canpotex社、Prince Rupert港におけるカリウム輸出用の新規ターミナル建設を中止
2016年6月17日、カナダのカリウム輸出業者最大手のCanpotex Limited(以下、Canpotex社)は、同社の取締役会でBC州のPrince Rupert港で計画していたカリウム輸出ターミナルの新規建設を進めないことを決定したと発表した。同社は、カリウム生産者であるAgrium社、Mosaic社、PotashCorp社の3社が所有しており、それらの企業がSK州で産出したカリウムを西海岸(一部東海岸)から40カ国近くの国へ輸出している。
Canpotex社は、総額775百万C$に及ぶ同ターミナルの建設に関して既に約50百万C$を投じており、2015年10月にはPrince Rupert Port Authorityとのリース契約や必要な環境許認可取得を全て完了していた。しかし、その後経済情勢や今後の需給について慎重に検討した結果、西海岸からの輸出は既存の3港(BC州Neptune港、OR州Saint John港、OR州Portland港)のターミナル設備で需要を十分満たせるとの判断に至った。
