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ニュース・フラッシュ

2016年6月22日 シドニー 山下宜範

豪:鉱山業界のコンフィデンスが改善。投資増や雇用維持を考える経営者が増加

2016年6月21日付けの地元紙は、Newport Consultingが豪州の主要鉱山企業50社の経営者に対して行った今後のビジネスの見通しに係るアンケート調査の結果を報じた。同調査の結果によると鉱山業界のコンフィデンスは改善しており、回答者の43%は来年(2017年)の見通しを楽観的に考えており、これは前年調査の15%から大きく増加した。

回答者の27%は2016年に支出や投資を増加させる計画であり、こちらも前年の16%から増加した。また、回答者の48%は雇用の削減を検討しており、この割合は大きく感じられるものの、前年の80%からは大きく減少した。さらに現在の雇用を維持するとした回答は前年の4%から44%に増加し、雇用の増加を考えているという回答も前年のゼロから8%に増加した。ただし、鉱物資源の価格の予測については、今後1年間で価格が上昇するとした回答は23%にとどまった。

今回の調査結果に対して、Newport社は、鉱山業界は沈滞した状況から抜け出ていないものの、経営者達はサイクルが変わり始めたとみており、これは過去3年の調査において初めてであり、回復の兆しがあることは明らかだと述べている。

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