メキシコ：Sonora州知事、Buenavista鉱山硫酸銅流出に係る要請書を環境大臣へ送付

2016年7月12日付け当地紙によると、制度的革命党（PRI）所属のSonora州知事は、連邦政府（PRI）・環境天然資源大臣（EMARNAT）に対しGrupo México社（GM）が約2年前に発生させた硫酸銅流出災害事故で影響を受けた周辺住民に真摯に対応するべき旨の要請書を送付する。

2014年8月6日、GM社は、Buenavista鉱山第3Sx-Ewプラントの硫酸銅貯留池の堤防崩壊により4万㎥の鉱廃水を支川と本川（Sonora川）に流出させ、近隣に住む住民に影響を与えた州最大の環境事故を発生させた。当初、GM社は近隣住人に対して暫定診療所、Sonora州環境疫学的調査・監視ユニット（Uveas）の開設による対応、及び水浄化（飲料水化）プラントの設置を約束していたが、暫定診療所は既に閉鎖され、プラントも操業停止状態となっている。

同州知事は、インタビューを通じ、Sonora川広域の問題は、GM社及び連邦政府が対応するべき問題である。同州には資金があれば対応できるが資金が不足している旨説明した。