ニュース・フラッシュ
2016年7月22日
リマ
迫田昌敏
ペルー:El Brocal社、2016年第2四半期は増産とコスト削減にも関わらず損失計上
2016年7月5日付けにて発表されたEl Brocal社(本社リマ)の2016年第2四半期決算発表資料によると、同社は増産とコスト削減にも関わらず9.2百万US$の損失を計上した。前年同期は14.7百万US$の赤字だった。売上高は、前年同期49.2百万US$に対し、今期51.3US$と4.3%アップした。また、生産コストは、前年同期38.1US$/tに対し、今期36.7US$/tと1.4%カットした。さらに、探鉱支出は、前年同期1.10百万US$に対し、今期0.88百万US$と20%カットした。
銅精鉱生産量は、前年同期比31%増の45,238t。亜鉛精鉱生産量は、Colquijirca選鉱施設の18千tpdへの拡張後、前年同期比17%増の27,300t。鉛精鉱生産量は、前年同期比8%減の6,559t。前年まで報告されていた銀精鉱生産量は報告されなかった。
販売精鉱中金属量は、銅が前年同期比20%増の10,785t、鉛が前年同期比20%増の2,973t、銀が前年同期比42%減の311,053oz(約9.7t)、金は前年同期比ほぼ倍増の2,996oz(約93㎏)だった。
同社のAnual Reportによると、2015年精鉱販売量は、亜鉛精鉱105,062t(Zn 49.46%、Ag 9.87oz/t)、鉛精鉱36,188t(Pb 49.50%、Ag 45.22oz/t)、銅精鉱119,703t(Cu 25.96%、Ag 6.94oz/t、Au 0.09oz/t)、2015年粗鉱処理量は、鉛・亜鉛鉱3,101,851t、銅鉱1,962,627t、2015年精鉱生産量は、亜鉛精鉱106,374t、鉛精鉱38,804t、銅精鉱120,545tだった。