閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2016年7月26日 シドニー 山下宜範

豪:Rio Tinto、Pilbaraの鉄鉱石生産量は増加、ボーキサイトの生産量も増加

2016年7月19日、Rio Tintoは2016年4~6月の第2四半期の生産量を発表。同四半期におけるWA州のPilbara地区からの鉄鉱石の出荷量は8,220万tとなり、前期比7%増、前年同期比では6%増となった。これは2016年の年間の目標値である3億3,000万tを達成するペースとなっている。ただし、この目標値は2016年4月の段階でRio Tintoが地元紙に対して生産目標として述べていた3億3,500万tを下回っている。

なおRio Tintoは前期に発表したとおり、2017年におけるPilbara地区での鉄鉱石の生産目標を従前の3億5,000万tから引き下げて3億3,000万~3億4,000万tにした。これは自動運転による鉄鉱石運搬列車(AutoHaul)の運行の開始が遅延することによるものである。

ボーキサイトの2016年の上半期の生産量は2,316万tであり前年同期比で9%増となった。これは豪州QLD州におけるWeipa鉱山(前年同期比3%増)、同じくNT準州におけるGove鉱山(同23%増)、ギニアのSangaredi鉱山(同22%増)によるものである。地元紙は、この増加について、これまでインドネシアやマレーシアからボーキサイトの多くを輸入してきた中国が、両国の輸出制限等により不確実性が高まったことから豪州からの調達を増加させたためであると報じている。

ページトップへ