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豪:BHP Billiton、主要鉱種の生産量は対前年減。今後、WA州の鉄鉱石は増産の計画
2016年7月20日、BHP Billitonは2015/16年度の生産実績を発表。石油、銅、鉄鉱石及び一般炭の生産量は対前年減となった。このうち鉄鉱石は前年比2%減、銅は前年比8%減となった。しかし同社は2016/17年度は鉄鉱石、銅、原料炭等の増産をすることとしている。他方、石油は米国のシェール事業等からの生産を24~29%削減する等の減産を予定している。
鉄鉱石の生産量については、ブラジルのSamarco鉱山が2015年11月に発生した尾鉱ダムの決壊事故の影響で操業を停止したことにより、前年比2%減となったが、WA州における鉄鉱石の生産量は前年比2%増の2億5,700万tとなった。WA州における鉄鉱石については2016/17年度は2億6,500万~2億7,500万tに増産する計画であり、2018/19年度には生産量を2億9,000万tにまで生産能力を増強する計画である。
銅の生産量は158万tであり生産目標は上回った。チリの鉱山からの生産量が前年よりも減少したのに対し、SA州のOlympic Dam鉱山における銅生産量は前年比63%増の20.3万tを記録した。地元紙は過去10年で最大の生産量であると報じている。
