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ニュース・フラッシュ

2016年7月29日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Buenaventura社、2016年第2四半期業績を公表

2016年7月27日、Compañía de Minas Buenaventura SAA社(本社リマ)が、2016年第2四半期業績を公表した。

同社の発表によると、コスト削減と貴金属価格の上昇が金生産量の低下を補う形となり、利益を確保した。2016年第2四半期の売上高は、前年同期の244百万US$から約17%増の285百万US$となり、前年同期の18.7百万US$の損失から一転、55.5百万US$の利益を計上した。探鉱支出を前年同期の9.7百万US$から5百万US$へ、またAISCコストを前年同期の929US$/ozから610US$/ozへ34%カットした。さらなるコスト削減のため、同社はShila-Paula金銀鉱山(Arequipa州)を閉山し、すでに閉山したAntapite金銀鉱山(Huancavelica州)とRecuperada銀鉱山(Huancavelica州)の売却も検討していると同社COOのIgor Gonzáles氏は語った。

2016年第2四半期における金の販売量は前年同期の187,074ozから約7%減の174,827oz(約5.4t)であった一方、平均販売単価は前年同期の1,187US$/ozから7%増の1,268US$/ozだった。

2016年第2四半期における銀の販売量は前年同期比19%増の5.6百万ozで、平均販売単価も前年同期比10%増の17.80US$/ozとなった。

2016年第2四半期における銅の販売量は前年同期比20%増の10,572tだった一方、平均販売単価は前年同期比8%減の4,754US$/tだった。

2016年第2四半期における鉛の販売量は前年同期比22%増の7,669tだった一方、平均販売単価は前年同期比7%減の1,783US$/tだった。

2016年第2四半期における亜鉛の販売量は前年同期比16%増の15,484tだった一方、平均販売単価は前年同期比2%減の2,112US$/tだった。

2016年第2四半期の権益分生産量は、金が主としてYanacocha鉱山の減産により前年同期の180,585ozから約15%減の152,884oz(約4.8t)、銀が主として473百万US$を投資したEl Brocalユニット拡張により前年同期の4.4百万ozから約36%増の6百万oz(約187t)、銅が主としてCerro Verde鉱山の拡張により前年同期比119%増の31,609t、鉛が前年同期比25%増の7,065t、亜鉛が前年同期比30%増の12,573tだった。

Newmont Mining社とのJVであるYanacocha鉱山(Cajamarca州、権益43.65%)での2016年第2四半期の金生産量は、前年同期比28%減の155,524oz(約4.8t)となる一方、Freeport-McMoRan社とのJVであるCerro Verde鉱山(Arequipa州、権益19.58%)での2016年第2四半期銅生産量は、前年同期比169%増の126,143tとなった。投資額340百万US$のTambomayo金銀プロジェクト(Arequipa州)は、232百万US$が投資済であり、計画の81%の進捗率となっている。生産開始は2016年第4四半期に予定されている。

同鉱山の予想年間生産量は、金量120~150千oz(約3.7~4.7t)、銀金属量2.5~3.0百万oz(約78~93t)。投資額500百万US$のSan Gabrielプロジェクトについては、6月に公聴会が開催され、同社は第4四半期にEIAが承認されるものと予想している。このプロジェクトは下半期に7,000mのボーリング計画と冶金試験が計画されているが、キャッシュフローを節約するために延期されると同社は付け加えた。同鉱山の予想年間金生産量は200千oz(約6.2t)。

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