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コロンビア:Eco Oro Minerals社、プロジェクトめぐり政府へ和解申し立て
2016年7月22日、Eco Oro Minerals社(本社バンクーバー)は、同社の保有するAngostura金銀プロジェクトをめぐり、コロンビア政府との仲裁のために資金調達を行ったことを明らかにした。
同社ニュースリリースによれば、同社は、Tenor Capital Management傘下のTrexs Investments社と、合計14百万US$の投資契約を締結した。契約は、第1トランシェとして3百万US$、第2トランシェとして11百万US$からなり、第1トランシェに同社の発行済株式の9.99%に相当する株式をあてる。また、同社は、第2トランシェを含む総投資に対し、49.99%に相当する株式を発行するために株主総会を招集する。仮に株主総会で不承認ならは、第2トランシェは、元本7百万US$の無担保転換社債(年利0.025%、満期2028年6月30日)と担保付き不確定価額受領権(contingent value rights)で、仲裁による総収益の51%をTrexs Investments社側に与える権利となる。
2016年2月、同社の保有するAngostura金銀プロジェクト(Santander県)を含むエリアは、コロンビア憲法裁判所により、生態系保護のための鉱業活動禁止の決定を受けた。2016年3月、同社は、これをカナダとコロンビア間の自由貿易協定違反として、コロンビア政府に仲裁の申し立てを行った。
同プロジェクトは、同社が100%の権益を保有し、NI43-101ベース、カットオフ品位金2.5g/tでの精測及び概測鉱物資源量として金2.21百万oz(約69t、品位4.57g/t)、予測鉱物資源量として金1.03百万oz(約32t、品位4.70g/t)を持ち、これまで1,068孔362,520mのボーリングと3千m以上の坑道探鉱が実施されているものの、深部方向に探鉱余地が残されているという。