ペルー：Pampa de Pongo鉄鉱石プロジェクト中断

2016年8月9日付け地元メディアの伝えるところによると、Nanjinzhao Group社（本社中国）が、港の建設を含む総額1,840百万US$を投資し、2017年早期に生産を開始する予定のPampa de Pongo鉄鉱石プロジェクト（Arequipa州）の活動が、EIAの承認された2015年2月以降中断状態である。同社代表がエネルギー鉱山省Shinno鉱山副大臣を訪ね、同プロジェクトが同社の債権を持つ金融機関に引き継がれていること、Lomasに計画されていた新港は作らず、Marcona港を鉄鉱石輸出に使用することを伝えた模様である。

別の中国系情報筋は、Nanjinzhao Group社が、エネルギー石炭化学、冶金製錬、物流企業であるZhongrong Xinda集団有限公司（本社中国青島）に買収され、Zhongrong Xinda社は、同プロジェクト開発のために、Shandong Zhengyuan Mining社（本社中国）と戦略的協力協定を締結したと伝えている。この協定では、両社の関心は鉄鉱石のみならず、金、銅、コバルト資源にも向けられ、FSを見直してゆくとされている。

Nanjinzhao社の計画では、年産15百万tの鉄鉱石を生産することになっていたが、300～350mの厚さの砂丘下にある鉱床を露天掘りによって開発することに、土木的・経済的困難性が指摘されている。