豪：OZ Minerals社、銅価格低迷する中で2016年前期は増益

2016年8月10日、OZ Minerals社（OZ社）は、2016年1～6月期の会計報告を公表し、銅価格が低迷する状況の中でもSA州Prominent Hill銅金鉱山からの生産による基礎的税引き後純利益（underlying NPAT）が5,500万A$となったことを示した。OZ社の前年同期は5,180万A$だった。2016年前期に銅価格は約15％下落したが、一方で金価格が約10％上昇したため増益につながった。クレディ・スイス・グループはOZ社の2016年前期のunderlying NPATは2,700万A$にとどまると予想していた。

OZ社はProminent Hill鉱山で露天採掘と坑内採掘を実施している。同鉱山の露天掘り採掘は2018年まで行うことが可能であり、低コストでの鉱石生産に寄与している。同鉱山の2016年前期の銅生産コストは0.738US$/lbであり、全世界で最も生産コストが低い部類の鉱山となっている。Andrew Cole社長は「これから坑内採掘による高品位鉱石の生産も増加していく」とコメントしている。

OZ社は現在SA州でCarrapateena銅金鉱山の斜坑敷設工事を実施中である。Carrapateena鉱山は2019年から精鉱の生産を開始する予定である。