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ニュース・フラッシュ

2016年8月19日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Galarza環境大臣、La Oroya製錬所への環境基準適用は段階的と説明

2016年8月15日付け地元紙によると、Galarza環境大臣は、清算手続き中のLa Oroya製錬所に対し、入札(環境の整備)を目的とした環境基準の緩和が取り沙汰されていることに対して、休廃止鉱山鉱害や1,600名の労働者の雇用が絡む複雑な案件であるものの、環境対策修正書(IGAC)に従った環境基準への適正化プロセスが実施されており、現在、La Oroya製錬所には(特例として)1日平均365μg/㎥の二酸化硫黄の排出が許容されているが、今後14年かけて、1日平均80μg/㎥への削減が計画されていると述べた。同大臣は、現在のLa Oroya製錬所に対して、(巷間言われているような)1日80μg/㎥や20μg/㎥の排出基準が義務付けられている訳ではないとし、(法律に沿った)段階的な排出削減に取り組んでいる姿勢を強調した。

2008年の最高政令003-2008-MINAMにおいて、SO2大気環境基準日量平均80μg/㎥が2009年から有効、同20μg/㎥が2014年から有効と定められたが、2013年の最高政令006-2013-MINAMにおいて、La Oroya、Ilo、Arequipaの重視地区(zonas de atención prioritaria)に適用するSO2大気環境基準日量平均は80μg/㎥とする旨定められた。

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