チリ：Kinross Gold社、Maricunga金鉱山の操業を休止

2016年8月25日付けKinross Gold社（カナダ）のニュースリリースによると、同社はMaricunga金鉱山（第Ⅲ州）の操業を休止した。同鉱山は、環境監督庁（SMA）による複数の用水井戸の閉鎖命令をうけて操業を一時休止し、7月初めに再開したところであるが、7月下旬に下された新たな制裁措置による用水使用の制約から、操業に支障が生じたことが休止の理由とされる。SMAの審査結果次第では第4四半期に操業を休止する可能性を示唆していたが、これを早める形となった。操業休止により、300名程度の人員を削減することとなる。鉱山操業の休止を強いるという前例のないSMAの制裁措置に対してKinross Gold社は、環境裁判所において抗議主張を展開するなど、操業再開に向けた対応を継続するとしている。

Maricunga金鉱山の2015年の生産金量は6.6t、2016年上半期の生産量は前年同期と同等の3.2tであった。2015年末時点の可採鉱量（金量）は32.4t。