ニュース・フラッシュ
2016年9月8日
バンクーバー
山路法宏
米:連邦環境保護庁、CO州Gold King鉱山を含む地域をスーパーファンド・サイトに指定
2016年9月7日、米国の連邦環境保護庁(US Environmental Protection Agency:EPA)は、2015年8月に汚染水が流出したGold King金鉱山を含むCO州San Juan郡のBonita Peak Mining District(BPMD)を、米国スーパーファンド法に基づく全国浄化優先順位表(National Priorities List:NPL)に加えると発表した。これにより、EPAが同地域の汚染に関する調査や浄化、汚染問題に対する懸念に対応を行うための必要な財源が確保される。EPAは2016年4月にNPLへの追加を提案し、68日間のパブリックコメント募集を行っており、得られたコメントに対して検討や回答を行った上でNPLへの追加を決定した。
Gold King鉱山では、2015年8月5日に同鉱山で調査を行っていたEPAの職員の手違いによって重金属を含む大量の汚染水が流出し、近隣のCement Creekを通じてAnimas川を汚染したため、CO州のSan Juan郡やLa Plata郡だけでなく、Animas川の下流が流れるNM州やUT州のコミュニティ、及び先住民族の準自治領であるNevajo Nationでも汚染の影響や汚染に対する懸念が生じていた。