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ニュース・フラッシュ

2016年9月13日 シドニー 山下宜範

豪:鉱業部門の成長率は前期比ではマイナスだが、前年同期比では9.0%増

2016年9月7日、豪州統計局(ABS)は国内総生産の統計を発表。2016年4~6月期の成長率は0.5%増となった。しかし、前期(1~3月期)の1%増から半減した。前年同期比では成長率は3.3%増であり、こちらは前期の3.0%増を上回り、過去4年間で最も高い成長率となった。この結果、豪州は過去25年間、景気後退がなく成長を続けていることになる。

2016年4~6月期の国内総生産において鉱業部門は8.9%を占めた。鉱業部門の当期の成長率は3.5%減となり、前期の6.5%増の高成長から一転してマイナスとなった。前年同期比では成長率は9.0%増であり、豪州全体の成長率の伸びに貢献した。このうち、石油・ガスは19.9%増、鉄鉱石は9.9%増と高い成長を記録したが、石炭は2.7%増にとどまった。また、探鉱及び鉱山の支援サービスに関しては、成長率は前年同期比で13.7%減のマイナス成長となった(数値はいずれも季節調整値)。

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