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ニュース・フラッシュ

2016年10月10日 モスクワ 黒須利彦

カザフスタン:Bozshakol採鉱選鉱コンビナートの粘土鉱石処理プラントが操業開始

2016年9月29日付の現地報道等によると、2016年9月、KAZ Minerals社は、Bozshakol採鉱選鉱コンビナートに粘土化した鉱石の処理を行う新たな選鉱プラントの建設を完了した。このプラントでの銅精鉱生産(鉱石年間処理能力500万t)は、2016年中に開始される見込みである。
同コンビナートでは、2016年2月、硫化鉱処理の選鉱プラント(鉱石年間処理能力2,500万t)が生産を開始している。今回の新たな選鉱プラントと合わせて、鉱石年間総処理量は3,000万tとなる。また、新プラントは粘土鉱石を約12年間処理した後、標準的な硫化鉱選鉱プラントへと再装備される。
Bozshakol鉱床のマインライフは40年以上である。同鉱床は粘土含有率の高い鉱石が多く、粘土鉱石の処理技術がなかったためソ連時代は開発が困難であったが、技術の進歩に伴い開発が可能となった。
既存の硫化鉱処理選鉱プラントと合わせると、Bozshakolコンビナートでは、最初の10年間で銅(カソード換算)年産10万tに達するようになる。2016年では、銅生産量(カソード換算)は4万5,000~5万5,000t、金生産量(インゴット換算)は5万~6万ozを予定している。

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