ニュース・フラッシュ
2016年10月17日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Las Bambas鉱山、抗議デモにより死者発生
2016年10月15~17日付け地元紙各紙によると、10月14日、中国Minmetal社子会社のMMG社(本社豪州メルボルン)の操業するLas Bambas鉱山(Apurimac州)へのアクセス道を封鎖していた地域住民らと、道路封鎖を解除しようとした警官隊が衝突し、住民1名が頭部に銃弾を受けて死亡したほか複数の負傷者が発生した。
これら地域住民らは、2016年8月にも、トラックの精鉱輸送による粉じん被害のほか、本来精鉱輸送はパイプラインで行われるはずだったことを訴え、MMG社との話し合いを求めて道路封鎖を行った。その後政府の仲介により10月11日に対話協議会が実施されたものの、一部コミュニティは協議会への招集を受けず、問題は解決しなかった模様である。この他同鉱山を巡っては、住民参加プロセスを経ずにEIAの修正が行われたこと等を巡り、地元住民からの不信感や反発が高まっている。
同鉱山の年間生産銅量は約40万tで、エネルギー鉱山省データによると、2016年8月の生産量は、ペルー国内第2位の34,983tだった。