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ロシア:トルトネフ極東連邦管区大統領全権代表、Baimskaya鉱化帯への政府支援を提案
2016年10月7日付の現地報道等によると、トルトネフ極東連邦管区大統領全権代表は、Baimskaya鉱化帯(チュクチ自治管区)の鉱床開発について、政府の投資プロジェクトに対するインフラ整備支援の活用を検討するよう提案した。この政府支援については、2015年に極東連邦管区で開始されたが、チュクチ自治管区ではまだ適用されてこなかった。
Peschanka鉱床を擁するBaimskayaエリアについては、2008年にGDK Baimskaya社によって競売で取得されている。その後、チュクチ自治管区政府、極東バイカル地域開発基金、GDK Baimskaya社及びBazovye Metally社は、2015年、Baimskaya鉱化帯の鉱床開発プロジェクト実施に関する基本合意書に調印した。
この2年間で地質調査と採鉱選鉱コンビナートの予備計画が作成されており、Baimskayaライセンス・エリアの資源量は、域内最大のPeschanka鉱床において銅950万t以上、副産物である金は500t以上を含有する。同鉱床の総確認資源量は銅換算で1,200万t超、ライセンス・エリアの資源量は2,300万t超である。全確認資源量の90%以上を採掘する計画であるが、確認埋蔵量は2倍以上に拡大することが予想され、準備中プロジェクトとしては、世界で最も高い水準のものの一つである。
採鉱選鉱コンビナートの操業開始には1,300億ルーブル以上の資金が必要で、うち約250億ルーブルはオムスクチャン~ペスチャンカ間の送電線及び変電所建設に充てられる。
