ニュース・フラッシュ
2016年10月17日
シドニー
矢島太郎
豪:Iluka Resources社、2016年7~9月のミネラルサンドによる収益が前年同期よりも減少
2016年10月13日、豪州ミネラルサンド大手のIluka Resources社(Iluka社)は2016年7~9月の実績を公表した。ミネラルサンド(ジルコン、ルチル、人工ルチル、イルメナイト)の2016年7~9月の生産量は289,100tであり、前年同期の319,900tよりも約10%減少した。同社は、人工ルチルの生産量が56,700tと前年同期の54,900tよりわずかに増加したものの、ジルコン106,300t、ルチル29,000t、イルメナイト97,100tはそれぞれ前年同期のそれぞれ108,000t、35,200t、121,800tよりも生産量が減少したことを伝えている。
同社の同四半期の収益は1億3,420万A$にとどまり、前年同期の1億8,590万A$に比べて27.8%減となった。収益の減少はミネラルサンド価格の下落が原因と同社は説明している。同社は4月中旬からSA州のJacinth-Ambrosia鉱山における採掘と鉱石処理の休止を継続しており、VIC州のHamilton鉱山とWA州のNarngulu鉱山の生産もそれぞれ50%と60%に制限している。同社はさらに11月からクリスマス期間にかけて最低でも一か所の鉱物分離プラントを一時休止させる計画である。
