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豪:BHP Billiton、2016年9月の停電を受けてOlympic Dam鉱山の生産目標見直し予定
2016年10月19日、BHP Billitonは2016/17年度の第1四半期の生産実績を発表した。
銅の生産量は355,000tであり、前期比14%減、前年度同期比では6%減となった。地元紙によればこれはアナリスト達が予想していた410,000tを下回った。同社は2016/17年度の生産目標は166万tを維持することとしている。BHP Billitonの銅生産の半分以上を占めるチリのEscondida鉱山からの生産量は品位の低下により前期比19%減、前年度同期比6%減の218,000tとなった。豪州のOlympic Dam鉱山(SA州)からの生産量は41,000tであり前期比では横ばいだが前年度同期比では26%減となった。同鉱山については、2016年9月28日にSA州において発生した暴風雨により同州の広い範囲で停電となり、操業を停止したこと等からBHP Billitonは2016/17年度に200,000tとなっている現在の生産目標を見直すこととしている。
鉄鉱石の生産量は5,800万t(BHP Billitonのシェア分)となり、前期比4%増、前年度同期比では横ばいであった。鉄鉱石については2016/17年度の生産目標は2億2,800万~2億3,700万tを維持することとしている。しかし、地元紙によれば、金融機関のアナリストは、豪州の鉄鉱石鉱山では、鉄道のメンテナンスが実施され、また、今後、降雨やサイクロンの季節に入ることから、銅に加えて鉄鉱石についても生産目標の達成にリスクがあるとみている。