閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2016年10月24日 シドニー 山下宜範

豪:Rio Tinto、2016年の鉄鉱石の出荷量の目標を引き下げ

2016年10月20日、Rio Tintoは2016年の第3四半期の生産実績を発表した。

豪州のPilbara地区の鉄鉱石の生産量(Rioのシェア分ではなく鉱山全体の生産量)は8,320万tとなり前期比3%増、前年同期比2%増であった。しかし鉄鉱石の出荷量は8,090万tであり、こちらは前期比2%減、前年同期比5%減と減少し、これは金融機関の予想よりも約400万t下回ったと地元紙は報じている。Rio Tintoはこの減少の理由を港湾と鉄道のメンテナンスのためであると説明している。また今回の発表において、Rio Tintoは2016年におけるPilbara地区からの年間の鉄鉱石の出荷量の目標を従前の3億3,000万tから、3億2,500万~3億3,000万tにまで引き下げた。この出荷量を達成するためには第4四半期に8,500万tの出荷を行う必要がある。

銅については、2016年の第3四半期の生産量は133,300tであり前期比4%減となった。こちらも金融機関が予想した141,700tを下回った。Rio Tintoは、銅の生産減少の理由については、チリのEscondida鉱山における品位の低下、モンゴルのOyu Tolgoi鉱山の処理工程における鉱種に係る問題及びインドネシアのGrasberg鉱山における労働争議としている。Rio Tintoは2016年の年間の銅の生産目標は、既に2016年8月に30,000t削減して545,000~595,000tとしていたが、今回の発表において更に535,000~565,000tにまで削減した。

その他の鉱物資源については、酸化チタンスラグが前年同期比10%増、ボーキサイトも同10%増、アルミニウムが同11%増、原料炭(強粘結炭)が同17%増となるなど多くの鉱種において生産量が増加した。

ページトップへ