ニュース・フラッシュ
2016年10月24日
シドニー
山下宜範
豪:BHP Billiton、2025年までに女性従業員数の割合を50%に増加
2016年10月21日付けの地元紙によればBHP Billitonは2025年までに女性従業員数の割合を50%にまで高める予定である。これは同社のAndrew Mackenzie CEOの発言によるもの。現在、同社の女性従業員数の割合は17%であり、今後、女性従業員の人数を少なくとも年間3%の割合で増加させていくこととしている。同CEOは、女性従業員の増加については、男性従業員の間で昇進等への影響を懸念して躊躇する声があることを認めつつ、同CEOは「潜在意識にある偏見は排除しなければならない」とし、また同CEOの見解として「女性は男性優位の環境下で長年に亘り不利益を被ってきた」と述べた。
Fortescue Metals Group社も10月20日の四半期報告の中で、現在16%となっている女性従業員数の割合を今後増加させていくと表明している。
地元紙によれば、鉱業や資源業界は、豪州において最もジェンダーの多様化が進んでいない業界の一つである。連邦政府機関であるWGEA(職場の男女平等庁)によれば、鉱業・資源業界においては、女性のCEOの割合は2.6%、同じく主要マネジメント層の割合は12%、全従業員の中で女性が占める割合は16%である。また、同業界の女性従業員は事務員に集中しており77%を占めている。また女性従業員のうち機械の運転員やドライバーは10%、作業員は7%、技術者は5%となっている。
