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中国:2020年レアアース年間採掘量を14万t以内に抑える
安泰科によれば、中国工業情報化部は「レアアース産業発展計画(2016~2020年)」を発表した。レアアースの採掘総量や生産総量を合理的に制御し、2020年までレアアース年間採掘量を14万t以内に抑える方針である。同時に、違法生産を厳しく取締り、市場参入制度を厳格化、レアアース大手6社以外には新たな採掘権を許可しない。
レアアースは鉄道や新エネルギー車、電子情報機器などの分野で幅広く応用されている。しかしながら、レアアース産業は数多くの課題を抱えている。例えば、違法採掘や違法生産が横行し、製品価格の下落をもたらす。知的財産権に関する知識も不足しているうえ、業界成長に伴う環境保護の圧力やコスト面の制約も日々目立っている。
中国工業情報化部は、合理的開発、秩序のある生産、高効率利用、科学技術の更新、協調発展といった新たな産業構成を築くという目標を出した。戦略的レアアース資源を保護し、過剰な生産能力を引き続き削減した上で、ハイレベル機能性材料や部品を重点的に開発させ、ミドルレンジ・ハイエンドの応用に力を入れ、産業の転換・高度化を加速し、業界の品質と効果を向上させる方針である。
2020年までに業界全体のレベルをミドルレンジ・ハイエンド応用と高付加価値を中心とした段階に踏み入れ、レアアースの実用機能の戦略価値を十分に発揮させる。主要なレアアース機能性材料の年間平均生産成長率を15%以上とし、ハイレベルな機能性材料の割合を大きく引き上げていく。
