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ニュース・フラッシュ

2016年10月25日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Las Bambas鉱山争議、道路封鎖を継続する周辺4コミュニティが要求提示

2016年10月25日付け地元紙各紙によると、Las Bambas鉱山(Apurimac州)のアクセス道路の封鎖を継続する周辺の4コミュニティ(Quehuira、Choquecca Antuyo、Pumamarca、Allahua)が、要求が聞き入れられない間は道路(Quehuira-Huancuire間)の封鎖を継続すること、また抗議停止の場合は、45日間ではなくより短い期間とするべきだとの考えを示した文書をVizcarra副大統領に通達した。このうちChoqueccaコミュニティのNoa代表は、住民らは拡張により幅40mに達する道路がコミュニティ所有地を広範囲にわたって占めていることを理由に補償を求めていると説明した。

一方QuehuiraコミュニティのLetona代表は、封鎖を行っているのはコミュニティを通過する部分であり、国道は通行可能であること、同鉱山を操業するMMG社による国道の利用には異存ないとの考えを示した。ある地元紙の報道によれば、Tambobamba-Quehuira間の道路は開通しており、既に代替道を利用してLas Bambas鉱山に向かう複数のトラックが通過している模様。

2016年10月24日、MMG社は、道路封鎖に伴う輸送問題は、代替道の利用によって段階的に解消される見通しを示しつつ、コミュニティ内の道路についても自由な通行が再開されることへの期待を表明した。また、10月末から11月初旬にかけて、Matarni港(Arequipa州)への十分な量の精鉱輸送が再開できるとの見通しを示した。

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