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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年10月27日 ロンドン 吉益英孝

ポルトガル:ICSGの銅需給予測、2016年はほぼバランス、2017年は163千tの供給過剰

2016年10月24~26日、ポルトガル・リスボンにおいて国際銅研究会(ICSG)が開催されたところ、銅の2016年及び2017年の需給は、各々8千tの供給不足及び163千tの供給過剰との予測が発表された。

2016年3月時点のICSG予測では、2016年は1千tの供給不足、2017年は1千tの供給過剰となっていたが、本年春の予測値から生産量・消費量ともに予測を上回ったことにより改定されたもの。

鉱山生産量については、ここ2年の生産量の流れを踏襲し、2016年は対前年比4,0%増の19,884千t、2017年は微減の19,878千tと予測。地金生産量については、2016年は2.2%増の23,383千t、2017年は1.7%増の23,791千tとした。地金生産量の拡大は、最大生産国である中国の景気回復の流れを受けた生産の伸びが、チリの生産量の減少を上回ったことによるもの。

また地金消費量については、2016年は対前年比1.5%増の23,391千tとした。これは、主として世界総需要の約45%を占める中国の見かけ需要の伸びが対前年比1.5%増であることによるが、中国の実需要の伸びは4%程度であると予測されている。2017年は、世界的な需要の伸びを予想し、対前年比1.0%増の23,628千tとした。

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