ニュース・フラッシュ
2016年10月28日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Southern Copper社、Toquepala鉱山拡張とCuajone鉱山最適化工事の経過報告
2016年10月28日、2016年第3四半期報告を行ったSouthern Copper社(本社米国)は、ペルー国内事業のToquepala鉱山(Tacna州)拡張他のプロジェクト経過を報告した。
同社の発表によると、HPGRシステムを含む新しい選鉱設備を導入し、選鉱能力を2018年第2四半期までに100千tpdから235千tpdまで増強する、投資総額1,200百万US$のToquepala鉱山拡張プロジェクトは、2016年9月末までに477百万US$を投資済であり、HPGRシステムも2017年末までに完成する見込みである。
一方、鉱石運搬システムの改良を目指すCuajone鉱山(Moquegua州)最適化プロジェクトは、ピット内への一次クラッシャ(年間処理能力43.8百万t)の導入や選鉱施設までのコンベアシステムの設置を通じ、レール交換を不要にするなど、操業コストやメンテナンスコストの低減を目的としたもので、予定投資総額165.5百万US$のうち、2016年9月末までに113百万US$が投資され、すでにクラッシャやコンベア本体の購入は済み、廃さいシックナーの完成も含め、2017年第2四半期の完成を目指しているという。