ロシア：ロシア政府、スタートアップ企業による金探鉱の推進を計画

2016年10月13日付地元報道等によると、ロシア政府は、スタートアップ企業やベンチャーファンドによる国内の金探鉱を推進する計画である。2014年から、入札なしの申告制による金資源鉱区のライセンス供与の仕組みが導入されており、ドンスコイ天然資源環境大臣は、商業リスクは高いとしながらも、この仕組みがスタートアップ企業による同分野への投資を促進しているとしている。

ここ2年間で供与された当該ライセンスに基づくと、企業による投資は5年間で180億ルーブル以上になる見通しである。現在、ロシアにおいて民間のスタートアップ企業による探鉱投資のシェアは総投資額の10～15％（年間約25億ルーブル）であるが、カナダをはじめ他国ではそのシェアは65％に迫っており、ロシアにおいても投資額拡大の余地は大きい。

Polymetal社のヴィタリー・ネシスCEOによると、同社が新興企業に期待するのは、地質学上のアイディア、人材、探鉱計画、労働意欲であり、同社からは、プロジェクトの資金調達支援、政府機関との連携、セカンド・オピニオン、組織的サポートを提供できると述べている。