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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2016年10月31日 シドニー 矢島太郎

豪:Fortescue Metals Group、WA州ピルバラ地域で新規鉄鉱石鉱山の開発を計画

2016年10月27日、Fortescue Metals Group社(FMG)がWA州ピルバラ地域で新規鉄鉱石鉱山の開発を計画していることを地元紙が報じた。FMGのNev Power社長はFMGが6か月以内に15億A$を投じて新たな鉄鉱石鉱山を開発を決定することをメディアに対して発表した。

FMGのピルバラ地域西部ソロモン地区のFiretail鉄鉱石鉱山の鉱石が枯渇するため、開発可能な代替プロジェクトとしてEliwanaプロジェクトとNyidinghuプロジェクトのいずれかについて開発の判断を行う予定である。Firetail鉄鉱石鉱山は約2,700万t/yの鉄鉱石を生産し、同社の1億6,500~7,000万t/yの鉄鉱石生産に寄与しているが、2019年か2020年に資源が枯渇する予定である。

Eliwanaプロジェクトは西部ソロモン地区に位置するFMGのKings鉄鉱石鉱山の西方に位置しており、資源量は7億4,000万tとされている。開発には新たに100㎞の線路の敷設が必要となる。Eliwanaの鉄鉱石はKingsや東部のチチェスター地区の鉄鉱石と性状が類似している。

NyidinghuプロジェクトはFMGが所有する最大の未開発鉱床で資源量は25億tとされている。東部チチェスター地区のFMGのCloudbreak鉄鉱石鉱山の南方に位置しており、新たに35㎞の線路の敷設が必要となる。しかし、港までの線路の総距離はEliwanaと変わらず、鉱石はBrockman鉱であり、Firerail鉄鉱石鉱山の鉱石とは性状が異なっている。

FMGは現在、両方のプロジェクトの比較検討を行っている最中である。資源企業が単一プロジェクトに対して15億A$の巨額を投資することは近年なかったことであり、開発が決定すれば近年最大の投資になると地元メディアは報じている。

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