フィリピン：Benguet社がDENRの操業停止命令を取り消すよう提訴

2016年10月28日付地元メディアによると、Benguet Corp Nickel Mines Inc.（BNMI社）は、ニッケル鉱山操業の停止命令に対して、環境天然資源省（DENR）広域事務所を提訴した。

2016年7月8日、DENRはBNMI社及びZambales Diversified Metal Inc.に対し、環境悪化を引き起こしているとして、Zambales州でのこれら2社の操業を停止するよう命令を下している。操業停止命令は鉱山地球科学局（MGB）第3広域事務所Lope Carino部長、環境管理局（EMB）第3広域事務所Fancisco Milla Jr部長の名前で発出されたもの。

BNMI社の副社長補佐Anna Vicedo Montes氏は、操業停止命令が監査の実施及び必要な手続きを経ずに裁量の乱用によって、恣意的に発行されたものであるため、提訴に至ったと述べた。同社では、操業停止により、1,000名以上の鉱山労働者が解雇された。また、BNMI社はフィリピン政府に対し、環境を保護するだけではなく、人々の生活を向上させるために、鉱山会社、地元住民及び政府間での調整を提案している。