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ペルー:Constancia鉱山、地域住民による鉱山占拠で4日間操業停止
2016年11月9~10日付け地元紙によると、Hudbay社(本社カナダ)が操業するConstancia銅鉱山(Cusco州)では、11月7日より周辺地域住民ら約150人が鉱山内の施設やピットを占拠し、10日まで4日間操業停止の状態が続いていたが、11日、同社プレスリリースによると、政府の協力による協議の結果、住民による占拠問題が平穏に解決され、操業を再開した。同社によると、2016年の生産目標は維持される。
地元テレビ局のインタビューに応じた住民の説明によると、占拠の理由は、Hudbay社が2015年に約束した3件の社会プロジェクト(合計投資額30百万ソーレス)の実施不履行。さらに住民らは同社とChamaca地区の間に取り交わされた協定の内容変更を求めていた。同社のスポークスマンによれば、11月3日、エネルギー鉱山省、住宅省、内閣を交えた専門家会議が実施され、Chumbivilcas郡やその他自治体代表者らの出席のもと協議が行われたが、7日になりChamaca地区の市民団体らが鉱山占拠を行った模様である。
エネルギー鉱山省によれば、2015年5月に商業生産を開始した同鉱山の2016年1~9月の生産精鉱中銅含有量は99,450tだった。同鉱山の2016年生産量は、前年の銅105,897tと金47,623oz(約1.5t)から14%増の銅128千t及び金50~60千ozとなりそうだとの見通しを10月に明らかにしている。
