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ロシア:RCC社、2017~2018年にカラバシ市の環境対策へ20億ルーブル以上投資
2016年11月3日付の現地報道等によると、Russian Copper Company(RCC社)は、2017~2018年、カラバシ市の環境対策に20億ルーブル以上を投じる。これは、2016年11月1日に、Karabashmed社(RCC社傘下)、天然資源環境省、連邦自然利用分野監督局(Rosprirodnadzor)、チェリャビンスク州政府が調印した関連協定に基づくものである。
RCC社及びKarabashmed社が計画した今後2年間の対策には、カラバシ市の大気への影響を最小化することに加え、20世紀を通じて累積された環境破壊の一掃が含まれている。RCC社は、Karabashmed社における粗銅の機械化鋳造工程の建設、気密性のあるダストキャップ付き転炉の新設、ガス浄化システムの交換を計画しており、これにより有害物質の排出をほぼゼロにすることができる。また、RCC社は、Karabashmed社の生産サイトにある鉱滓ダムの土壌再生計画を策定する意向である。Karabash銅製錬コンビナート時代の旧選鉱プラントの活動(1933~1989年)により毀損された20ha以上の土壌が対象とされている。
RCC社は、ロシア第3位の産銅企業であり、スヴェルドロフスク、チェリャビンスク、オレンブルク、ノヴゴロド各州とカザフスタンに事業所を有する。RCC社の2016年1~9月期の生産実績は、銅カソード13万2,694t(前年同期比約28%増)、銅精鉱(純分)11万3,160t(同2%増)、金地金2.208t(同7.76%増)、銀地金53.185t(同14.11%増)であった。
Karabashmed社は、カラバシ市にあり、南ウラルで最も古い銅製錬企業の一つである。同社は銅製錬施設と製錬スラグ処理の選鉱プラントを有し、銅・亜鉛鉱石の予備選鉱を含む銅精鉱からの粗銅生産と、銅含有二次原料からの粗銅生産が主要事業である。
