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ドミニカ共和国:GoldQuest社保有のRomero多金属プロジェクト着実に前進
2016年11月17日付け業界紙等によると、GoldQuest社がSan Juan州に保有するRomero多金属プロジェクトは、プレFS調査の結果を踏まえ、着実にプロジェクトを前進させつつある。2015年事前評価より収益性は低下するものの、埋蔵量、資源量は増加しており生産性は向上する可能性がある。事前評価では2,500t/日で生産する計画であったが、これを2,800t/日(鉱山寿命8年間)にまで拡大させる予定である。インフラ部門では23.5㎞のアクセス道路、2.8㎞の鉱山道路、24.5㎞の送電網等が整備される。
AISC(all-in sustaining cost)は、事前評価の572US$/ozから595US$/ozに上昇すると推定され、また、初期投資額は143百万US$から159百万US$に上昇している。同プロジェクトは、プレFS調査において各コストが上昇しているもののpost-tax IRRは金1,300US$/oz、銀20US$/oz、銅2.50US$/lbと仮定した場合、28.2%と魅力的な事業であることに変わりはない。なお、金1,200US$/oz、銀15US$/oz、銅2.9US$/lbと仮定した場合でも21.9%となっている。
同プロジェクトの懸念材料としてドミニカ共和国の鉱業関係所管官庁の評価が低いことが上げられるものの、同プロジェクトは、ドミニカ共和国の金生産を押し上げる重要プロジェクトに変わりはなく状況の改善は見込まれる。なお同国は、Fraser Institute による Investment Attractiveness Index(2015)では109か国・州中81位(2014年は、同122中、91位)であった。メキシコ・Guerrero州鉱業投資は、今後4年間で1,200百万US$を見込む。
