英：WPIC、2016年は白金17万oz、2017年は10万ozの供給不足と予測

世界白金投資評議会（World Platinum Investment Council, WPIC、本部ロンドン）は、2016年11月22日に最新の『Platinum Quarterly』を発行し、2016年及び2017年の白金需給見通しを発表した。WPICは白金需給バランスについて、2016年は17万oz、2017年は10万ozの供給不足になると予測した。2017年で供給不足は6年連続の見込みとなるが、不足幅は減少していくと見られている。

供給サイドについては、リサイクル分を含めた総供給量は2016年に南アとロシアの鉱山生産量の減少により前年比僅かに減少の787万oz、2017年は中国の宝飾品リサイクル供給量が減少することによる2％減の774万ozになると予測。

需要サイドについては、2016年は自動車触媒用需要は横ばい、工業用需要は増加するが、中国及び日本からの宝飾品需要の減少により前年比3％減の804万ozとなり、2017年はインドを筆頭に宝飾品需要が増加するが、西欧でのディーゼル車向け需要減少及び鉱業、投資需要の減少により前年比2％減の784万ozになると予測されている。