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ニュース・フラッシュ

2016年11月30日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Zacatecas州知事、採掘・抽出する鉱業企業を対象とした環境税条例を提案

2016年11月25日付け地元紙、業界紙等によると、Zacatecas州知事が同州内において高い環境汚染源と考えられる金属鉱物採掘・抽出企業に対して新環境税(約400万ペソの徴収を見込んでいる)の創設を提案していることについて、Peñoles社社長及びFresnillo社社長は、同知事の提案は、過度な課税であるとの見解を述べた。

両社長は、同州で操業中の鉱業企業は、国際基準を満たすクリーン企業である。環境を害する企業というのは馬鹿げている。金属鉱物採掘・抽出企業に対しては、租税改正が行われ課税額が増加しており、新たな租税の考えは過度な負担となる。鉱山部門の課税アプローチは連邦政府の管轄下にあり、州政府が行うものではないと強調した。Fresnillo社社長は、新たな税に同意どころか高度な汚染企業でないことを強調したい。金属鉱物採掘・抽出企業は、市況状況により厳しい状況にある。施行後2年が経過した新鉱業特別諸税にも対応しつつ、利益を新規案件に投資しており、新環境税は投資の停滞につながる。また、Peñoles社社長は、鉱業部門は更なる負担をできない、税に求められることは、公平で公正であること。新税制の考えは根拠に乏しく、支持できるものではない。

なお、同州知事は、鉱業環境税を2017年から開始するために議会へ収益法の提案を行うが、この提案は未だに議会へ提出される予定はない。

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