メキシコ：2016年第3四半期の銅生産量の2/3がBuenavista鉱山拡張を行ったSouthern Copper社が占める

2016年12月29日付け業界紙等によると、2016年第3四半期におけるメキシコの銅生産量の2/3をBuenavista鉱山拡張に35億US$を投じたSouthern Copper社が占める結果となった。同社は、ペルーの14億US$投資案件Tia Mariaプロジェクトに不安を抱えており、成長戦略の達成のためメキシコへの投資を進めている。その他のプロジェクトは以下のとおり。

• Pilares銅開発プロジェクト（Sonora州）は、2015年に100百万US$で買収した。同プロジェクトは、La Caridad鉱山の拡張と位置付けられており、銅プロジェクトから産出される粗鉱はLa Caridad鉱山の浮遊選鉱プラントで処理される。本年9月の同社レポートによると、このプロジェクトの初期投資額は189百万US$と見込まれており、銅換算生産量40千t/年の増加を見込んでおり、現在、近隣コミュニティーとの対話が続けられており、2017年には開発が開始される予定である。
• El Pilar銅開発プロジェクト（Sonora州）は、許認可プロセスが終了し、同社役員会の承認が得られた。鉱山寿命が13年延長され、露天掘り工法とSx-Ewプラントにより銅カソード生産量35千t/年が見込まれている。現在、同プロジェクトから45㎞離れたBuenavista鉱山との相乗効果を生み出すための調査が進められている。
• El Arco銅・金プロジェクト（Baja California州）は、投資額30億US$、平均品位銅0.416％及び金0.14g/t、埋蔵量1,500百万tを有する。同社の本年第3四半期レポートによると、探鉱活動と用地買収を継続しており、同社役員会の承認プロセスには入っていない。
• Angangueo多金属プロジェクト（Michoacan州）は、投資額175百万US$、操業開始後7年間の年間生産量、銅20.9千t、亜鉛10.2千t、銀75tと推計されており、現在、環境影響評価報告書の認可待ちである。
• Los Chalchiuites多金属プロジェクト（Zacatecas州）は、同社9月のレポートによると、初期投資140百万US$、年間銅生産量26千tが見込まれている。